サングラスが活躍する季節も終わり。いま気になるのは、おしゃれにワンアクセント加えてくれる個性派メガネ。ノーマスク生活が定着した今だからこそ、新たな視点で自分に似合う色や形を選びたい。そしてすてきにかけこなしたい!メガネのプロであるジンズ(JINS)の藤本早織さんに聞いた、トレンドメガネの選び方のコツとかけこなすためのポイントを紹介。
【INDEX】
藤本早織:2008年ジンズ入社。ストアディレクター、エリアディレクターを経て、現在は人材開発課にてメガネスキル構築〜接客指導に従事。自身のコーディネート力を高めるため、パーソナルカラー診断や顔タイプ診断などの資格を複数取得し、お客様に合うメガネの提案を常に研究している。自分に似合うメガネの選び方

Christian Vierig//Getty Images
直感で自分が好きな色やデザインを選ぶのももちろんいいけれど、せっかく購入するなら顔の形や目の幅などにぴったり合うものを探したい。ここでは、ジンズの藤本さんが自分に似合うメガネの選び方ルールを指南!
顔幅とメガネ幅を一致させる
まずはフレームが顔の幅から飛び出していないか、逆に内側に来すぎていないかをチェック。二つの幅が極端に違うとメガネが目立ちすぎて、おもしろい印象になりがち。「ファニーにかけたい場合はこの効果を逆手にとって選ぶのもアリですが、キャラクターっぽさを抑えたいならば、顔幅とメガネ幅が一致するものを選んで」
黒目の位置「PD」をチェック
PD(Pupillary Distance)とは、直訳すると瞳孔間距離のこと。フレームの中で黒目の位置がどこに来ているかを確認しよう。「メガネを装着したときの黒目の位置はどこに来ていますか?美しいと言われているのは、黒目が中央もしくはやや内側に位置するバランスです」
テーマを決めて個性を寄せる
一般的には、眉毛から顎先までの3分の1に収まるサイズ感のメガネがちょうどいいと提案しているという藤本さん。
「どういう印象にしたいかという目的によって選び方が変わります。なじませたい場合には、メガネが持つ個性にヘアメイクやファッションを寄せていくこと。フレームの素材や形を観察して、自分の顔に似ている要素の多いメガネを選ぶか、もしくはヘアメイクで合わせていく。メガネをしていないいつものメイクから、少し変化をつけてみて」
2023-24年のメガネトレンドは?キーワード別に解説
1. 丸メガネは細めのオーバルがトレンド

YUKO SAEKI
フレームが曲線を描く丸メガネはラウンドからオーバルまでさまざま。
「曲線的なフレームは、顔のパーツが丸みを帯びている人との相性がいいです。そこで、フレームのカーブに沿って眉を曲線的に描いたり、アイラインは短めに目を丸く見せたり、チークやリップも丸く塗って合わせる。フレームは正円に近いほどアイコニックに、楕円が細くなればなるほどコンサバティブな印象に。今後は天地幅の狭いものが新しいトレンドになりそうなので、ファッションとして取り入れるなら細めのオーバルにチャレンジするのもいいですね」
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ギャラリーを見る2. 取り入れやすいメタルフレーム

YUKO SAEKI
メイクをあまり気にせず選びやすいのはメタルワイヤーのフレーム。
「いつもの顔にかけてもしっくりくるし、目元にキラッと輝くアイテムが足されるのでアクセサリー感覚で、ドレスアップしたスタイルにもはまります。華奢で主張しすぎないので、普段よりも大きめや新鮮な多角形タイプなど、少し変わった形にトライするのにもちょうどいい。多角形で角や直線がはっきりしているメガネをよりなじませたいときは、眉も直線的に、ヘアも少し束感を意識したウェットなウェービーヘアにしたりすると、雰囲気がまとまります」
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ギャラリーを見る3. クリアフレームはレンズでも遊んで

YUKO SAEKI
人気のクリア素材だけど、難易度はそれなりに高いアイテム。やはりポイントは色選びだ。
「フレームのカラーが暖色系か寒色系か、肌の色と同じ系統のフレームを合わせたほうが、顔色がクリアにきれいに見えます。ナチュラルメイクだとゴーグル感が出てしまうのでメイクはしっかりめに、アクセサリーなどもプラスしてメガネの存在感に負けない顔作りを。髪色のトーンを合わせるのも手です。
そして、カラーレンズを入れるとよりなじみます。薄いカラーのレンズも種類豊富に出ているので、こちらも肌や髪の色彩トーンに合わせてセレクトを」
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ギャラリーを見る4. オーバーサイズなどインパクトフレームにも注目

YUKO SAEKI
今は調光レンズや薄づきカラーなどレンズの選択肢が増えていることも関係して、サングラスとメガネの境界線がなくなりつつあるという。そのためサングラスでしかなかったようなオーバーサイズなども、最近はオールシーズン使用するメガネとして購入する人が増えている。
「オーバーサイズだとフレーム自体のインパクトが強いので、レンズの面積に応じてしっかりめのメイクを。フレームの形にアイメイクを寄せていくのもいいですね。ツーブリッジなどレトロな印象のアイテムは、ファッションや髪型でムードを合わせることで親和性が高まります」
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ギャラリーを見るおしゃれメガネが新たな役割に

Antoine Flament//Getty Images
コロナ禍の長いマスク生活を経て、おしゃれとしてメガネをつけることが新たな役割になっているという藤本さん。
「私たちはマスクをつけた顔のバランスに慣れてしまいました。それゆえ、マスクを外した顔を見るとどうしても鼻から下が長く感じてしまう。長く見えるというのは老けて見える。間延びして見える面積を調整するためにも、メガネはちょうどいい役目を担ってくれるアイテムです。
ジンズにはチークカラー®レンズといって、かけるとチークを入れたように頬に色が加わり、顔のバランスを整えてくれる優れものも。どんな場面でかけたいか、どんなキャラクターになりたいか。ニーズに寄り添うアイテムも増えているので、まずは好みのものを手にとって、顔やメイクの要素とフレームとのバランスを意識しながら、取り入れてみてはいかがでしょうか」
Cutouts: HITOSHI FUJIMAKI at FLAMEIllustaration: YUKO SAEKI
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